作家 浅井千里 インタビュー
自分だけのガラス作りを追求できるチャンスが黒壁にはある
黒壁に移る前にもガラス工房で働いていたということですが、比較した場合の黒壁の特徴を教えていただけますか。
観光地にあるガラス工房では、観光客の方がガラスを体験する際のお手伝いをするという業務がほとんどになってしまう場合が多いです。もちろん、体験業務も大切な仕事なのですが、自分の作品をつくる時間がなくなってしまうというのも事実です。
そのなかで、黒壁は吹きガラス工房が2つあるので、自分の作品をつくる事もできます。
作れるかどうかは自分次第というところはあるけれども、そういうチャンスがあるのは大きいです。
ガラス製品は100円ショップでも購入できてしまうわけですが、浅井さんなど作家の方が作られたものは数千円します。
一人の作家として、その理由を、どのように伝えていこうと考えられていらっしゃいますか。
手作りのガラスというのは値段も高いので、なかなか普段使いにしてもらえず、
飾るだけだったりしますが、私自身は日常で使ってもらいたいという気持ちが強いです。ただ、お店にガラスが置かれていて「数千円」とあったら、「もうひとつ何か後押しするものが欲しい」と思います。 最近、私が思ったのは、作家とお客さんの面識があることに加えて、どんな人が作っているのか、作家の人となりに関する情報がもう少し見えてくれば、 ガラス自身にももう少し愛着を持っていただけるかなということです。そういう機会をもっとたくさん持つことで、お客さんと交流を持って手作りのガラスの良さを伝えていきたいと思います。
最後にガラス作りをされている上で、課題があったら教えていただけますか。
私は、大学時代と前職とでガラス作りを行っているので、初めてから10年経っています。
ですので、技術的に「もう一歩抜けていかないとなあ」という時期だと思っています。
何とか乗り越えようと、日々の仕事がある中で、1年に1回個展をやるようにしています。今年で5回目になりました。
期限を決めて個展に間に合うように新作をつくることで、うまくステップアップしていきたいと考えています。
自分独自の新しい柄を見つけていきたいと思います。






